苦い思い出

私が大学生の時だった。
飲食店でアルバイトをしていた私は、1個年上の女性に恋をした。
体が細く、おしゃれで美人だった。ちょっと顔が大きかったが気にならなかった。
そんな彼女と数名の仲間でよく遊んでいた。みんな仲良く、夜遅くまで遊ぶことがほとんどだった。だいたい終電がなくなると、私のバイクで彼女を家まで送っていった。
わざわざ、バイトがない日も店に用事がある振りをして、「ついでに送るよ」といった感じで彼女に会いにいっていた。

ある時、勇気を出して告白してみた。
しかし、彼女は私のことを男として見たことがないと伝えてきた。
「じゃあ1週間、男としてみて!それでだめなら諦めるから!」
彼女はうなずいた。

少しの希望があることに喜んだ。

しかし3週間たっても何も変わらない、何も返事がない状態が続いた。

私はもうこれはダメという合図であることを認識したが、それでもはっきり言ってほしかったのでバイト帰りの途中ファミレスにより、返事を聞こうと思った。

30分ほど雑談をした。
そして、私は話始めた。
「あの話、どうなった?わかってはいるけど、はっきり聞かせてよ。」
彼女は沈黙した。
そのあと彼女はちょっと嫌そうな顔をして、重い口を開いた。

「っていうかさぁ、お前察しろよ」

その瞬間初めて時が止まるということを経験した。
何が起こったかわからず、「ああ、そっか、ごめん」
そういって何事もなく日常会話に戻り、すべては嘘であったかのように私の淡い恋心はくだけちった。
女の、というか人の怖さを感じた。

でも、今はきちんとふられて良かったと思っている。もし付き合っていたとしても、長続きはしない。きっと浮気をされてあっさり終わっていたんじゃないだろうか?

結婚なんてことになったらもっと悲惨だ。子供がいれば簡単に離婚なんてできないし、別れるとしても、弁護士に不倫の慰謝料について相談したり、裁判をやることになるかもしれない。

想像しただけでも辛すぎる。